遅ればせながら、2026年1月8日、株式会社Impachiを設立しました。
これを読んでいるということは、Impachiにご興味が!? 本当にありがとうございます。
はじめまして。高大輔(たかだいすけ)です。株式会社Impachiの代表取締役を務めます。 元々子供の頃からゲームが好きで、ゲームデザインやメカニクスを研究して攻略するのが趣味でした。 既存のゲームに物足りなくて、新しい遊び方を考えたり、アナログのトランプゲームを考案したり。 そんな人間が、ゲーム業界に入って16年になります。
キャリア
ゲームプロデューサーとしての最初のキャリアはgumi。 企画立ち上げで一緒に組んだプランナーが企画書制作に困っていたので代わりに担当。 エンジニアで入社したのに「あいつはコードを書いてない!」と、他のエンジニア職に詰められて、 プロデューサーにクラスチェンジすることに。 バトルロジック部分は自分でコーディングしたし、企画も引き続き全て担当した。全部やりきった。 他の前例を見ずにプロデューサーをやったので、一風変わったプロデューサーになっているのかもしれない。 『さんごくっ!』というGREE向けのタイトルをリリース。
その後セガ、『ぷよぷよ!!クエスト』のプロデューサー。 高校生の頃、『ぷよぷよ』に本気で取り組んでいた。北海道大会で優勝して全国大会まで行くくらいには。 だからぷよぷよの歴史を深く理解していたし、何より「プレイヤーが何を求めているか」は分かっていた。 スマホでパズルゲームをやる場合、最も課題になるのは操作だ。 コントローラーで遊んでいたものをそのまま違うデバイスに持ってくるのは不可能だ。 既に配置されたぷよを「なぞり消し」で消滅させ、落として連鎖させる。 ピースを落としてなんぼの落ち物ゲームを否定する変更だったが、 これならぷよぷよユーザーにもギリギリ許容できる範囲と確信していた。 自分がガチでプレイしていたゲームを、作る側から調整する。この感覚は今も自分の原点にある。
次はグリー/WFS、『アナザーエデン 時空を超える猫』のプロデューサー兼ディレクター。 新規企画の段階で、左右スクロールをメインとすればコンシューマーっぽいRPGができるんじゃないか?と構想。 やっぱりRPGは、フィールドを歩いてなんぼ。スマホだからこそのタップとスワイプを軸に、従来のゲーム操作を転換させた。 デモ版に大きな手応えを感じ、「スマホで本格RPGをやる」がまだ常識じゃなかった時代に、自分の中にあるRPGへの理想を全部ぶち込んだ。 リリース前日まで機能を追加していた。やれることが無限にある感覚だった。 でも同時に、組織の中でできることの天井も見えてきた。
スクウェア・エニックスでは『HARVESTELLA』のプロデューサー。 入社した段階でチーム人員は0。企画はおろか、チーム自体も組成していかなければならない過酷な環境だった。 まあ、ゼロイチでのものづくりを得意としている自分にとっては、ありがたかった面もある。 しかし、RPGの強力なIPが並ぶ会社で、まったく新しいRPGを通すのがどれだけ難しいか。 「生活シミュレーション」というサブジャンルを加えることでなんとか提案を通したが、「新規IPを作る」ということの重さをあらためて感じた。 こういった生活シミュレーションでは、さほど深刻な世界観ではないのが普通だが、あえてこの世の終わりのような世界を与えた。 生活と死。それがテーマだった。
どの仕事も、自分の全力を注いだし、その状況に合わせて最善をやってきたつもりだが、 誰かに頼まれて仕事をするのには向いていなかった。 サラリーマンに向いていないんだ。
ゲーム会社を辞めた
昨今のゲーム会社においてはここ数年「新規IP」が作りにくくなっている。 これにはいくつかの要因が考えられる。 一つに、開発費の高騰。コストが高くなりすぎて回収しきれなくなっている。 また、開発期間の長期化もある。3年で終われば早い方。うまく完成図がまとまらないと、5年、10年とかかってしまうこともある。 さらに競合タイトルが多くなってきている。ゲームが作りやすくなっているのもあり参入障壁も低く、次々にゲームは生まれている。
こうなると、中~大規模な新規IPは売上予測が難しく、会社には安定した収益性が求められ、 スマッシュヒットしたとしても次に繋がらない状況になっている。 新規ゲーム開発を得意としている私にはなかなか厳しい世界だ。
別のところで既存のゲームを育てる、という選択肢もあったが、 会社員として向かない人間が、おとなしくできる自信はなかった。 かくして自分が組織の中でやれることはなくなり、円満に辞めることになった。 人生において最も円満に辞めたかもしれない! 収入もなく先行きも不透明だが、まず会社を辞めてみた。
何を作るのか
大手ゲーム会社を辞めて次の事を考えた時に、どうしても今までやれなかったことを実現したかった。 それは「ストラテジーゲーム」を作ること。
かつて何度もストラテジーゲームの企画を考案していた。 私はRPGが大好きなのだけど、それ以上にストラテジーゲームが好き。 ただ、ストラテジーゲームはコア向けといった認識が業界にあり、 RPG以上に売上が読めず、社内では非常に予算が立てにくい。 その都度断念してきた。
今回会社を作って小規模で開発すれば、誰からも文句を言われずに作れるじゃないか。 もちろん今までの自分のキャリアで作ってきた「JRPG」を今後作るかもしれない。 でも、最初の一本はストラテジーにしたい。 大きな規模には決してならないけど、自分なりのストラテジーゲームを作りたい。 そんな理由で「4Xローグライクデッキビルダー」の開発をはじめた。
ゲームの中身については、今後この開発ログで公開していくつもりです。 それ以外にも会社のことや、他のメンバーのことも書きます。 週1回程度の更新を予定しています。
小さなインディーゲームスタジオですけども、応援していただけると嬉しいです。